前回の投稿で消費税の噂を示し、基本的なルールを確認した。
ここでは1番目の噂
「輸出事業者は還付を受けて優遇されている。」
について
国税庁ホームページ「消費税のしくみ」
を参考に検証する。
消費税の負担と納付の流れ
国税庁ホームページ「消費税のしくみ」
上図について消費者が国外である場合、各数値がどのように変化するか加筆する。

これについて疑問と回答をまとめる。
- 輸出事業者は還付を受けるのか?
- 還付を受ける。
消費税の計算の仕方に従うと小売事業者の納付税額は
0ー7,000=ー7,000
となりー7,000円の納税、すなわち7,000円の還付を受ける。
- 輸出事業者は優遇されているのか?
- 優遇されていない。
製造業者と卸売業者は納税し、小売業者のみが還付を受けるのは優遇されているように見える。
しかし、小売業者の仕入れ消費税②は製造業者と卸売業者の納付税額が累積したものである。
従って、これらを還付金、言い換えると製造業者と卸売業者の納税によって清算すると見れば優遇されていない。
各事業者の手元に残る最終的な金額を見ても、国内・国外ともに製造業者50,000円、卸売業者20,000円、小売業者30,000円となり違いはない。
私の名は「消費税徴税人」

消費税徴税人
もっと、もっと徴税したい。
輸出事業者が国外に1,000兆円売っても、1円も徴税することができないなんて。
何が「広く公平に課税」だ!
それもこれも「消費者が負担し事業者が納付します」と「国内において」のせいだ。
これさえ何とかできれば……
言いたいことは分かる。
消費税の噂から脱線してしまったが、次回は2番目の噂について検証する。

